最近注目が集まっているバルト三国ですが、まだまだ「どんなところ?」と聞かれることがあるので分かる範囲で説明させていただきます。
私もまだまだ勉強中なところもありますので、気になるところがありましたら、ご指摘くださると助かります。
ヨーロッパの北部にあるエストニア、ラトビア、リトアニアの3つの国の総称をバルト三国と言います。
それぞれの国の首都には世界遺産にも登録されている「旧市街」があり、、中世の街並みがそのまま残された、まるで御伽の国に入り込んだような素敵な気分にさせてくれる、そんな場所です。
ですが、これらの国は2018年に独立100周年を迎えた古くて若い国とも言われています。
※1918年に第一次世界大戦が終わっているので、東欧やバルカン半島諸国等その年に独立している国は他にもいくつかあります。
また、そんな古い街並みが並んでいる国でもありながらIT先進国でもあり、小さな露店でもカード決済が可能だったり、エストニアは選挙の投票や会社の登記や医療情報の確認などほぼ全てのことがネットで可能になってますし、他の国もIT教育やITスタートアップ企業に力を入れています。
近隣の様々な国からの支配下に置かれていたバルト三国。
1917年のロシア革命でロシアがソ連となった時にエストニア ラトビア リトアニアは独立を宣言し、翌年正式に独立。
その年から数えて100周年になります(第二次世界大戦の1940年から1991年までの51年間はソ連の一部になっていた時代もありました→ここでソ連からの独立運動で、リトアニアの首都ビリニュスからラトビアの首都リガを通り、エストニアの首都タリンまでおよそ640Kmを約200万人の人間が手を繋いだ「バルトの道(人間の鎖)」は日本でも有名)
バルト三国の「エストニア」「ラトビア」「リトアニア」はロシアの西にあり、バルト海の東岸に位置する小さな国々です(最南端に位置するリトアニアでも北海道より北に位置しています)
隣接する国は
エストニア:ロシア
ラトビア:ロシア、ベラルーシ
リトアニア:ロシア、ベラルーシ、ポーランド
国境を接しているわけではありませんが、フィンランドとはフィンランド湾を挟んだ非常に近い位置にあります。
最近バルト三国が北欧に入るのか入らないのかという話を聞きますので、分かる範囲で簡単に。
結論から言うと、広く捉えるなら入ると言う形です。
「どういうこと?」となると思いますのでもう少し詳しく説明します。
狭義の考えとして、「北欧理事会」に加盟している5カ国3地域であるデンマーク スウェーデン ノルウェー フィンランド アイスランド グリーンランド フェロー諸島 オーランド諸島を指します(グリーンランド フェロー諸島はデンマークの、オーランド諸島はフィンランドの自治領なので3地域)
「広く捉えるなら」の方では、国際連合での分類を指しています。
国際連合では北欧(北部ヨーロッパ)を先の5カ国にプラスしてバルト三国およびアイルランド イギリスを含みます(3地域の方は含まれていないようです)
ただし、イギリス アイルランドは北部ではなく西部ヨーロッパと分類される方が一般的です。
各国とも日本からの直行便はなく、フィンランドなど第三国を経由しての移動となります。
おおよその目安
日本~フィンランド(ヘルシンキ):約13時間
フィンランド(ヘルシンキ)~エストニア(タリン):約30分
フィンランド(ヘルシンキ)~ラトビア(リガ):約1時間
フィンランド(ヘルシンキ)~リトアニア(ビリニュス):約1時間20分
※空港での待ち時間は含まず
※空港から観光地である旧市街までの移動はバスが便利です。
また、バルト三国間の移動は長距離バスがとても便利です。
私が使用したのはLUX Expressと呼ばれる長距離バスで、どの国も街の中心部にターミナルがありバスを降りてから観光地までの移動も近くてとても便利です。
当日券をターミナルのチケットセンターで購入することも可能ですが、事前予約も可能です(日本からのネット予約も可能)
平均気温は東京や大阪よりも10度ぐらい低め。
夏は20度を超えて比較的暖かくなりますが、木陰に入るとひんやりする事もあるので上着があった方かいいと思います(そう書いておきながらなんですが、2018年の夏は30度超えた日もあったみたいです)
春や秋は雨も多く、傘は必需品です。
ただ、北欧では台風のような暴風雨は極めて稀です(と言いながら、私は一回フィンランドで大雨に当たったことがあります)
バルト三国はIT先進国でもあり、特にエストニアでは街中にフリーのWi-Fiスポットが多々あり、ホテル以外でもとりあえずどこかの建物や公共交通機関に乗れば何かしら電波が飛んでいます(正直日本よりもWi-Fi環境は充実しています)
バルト三国共に電圧は220V、プラグはC型です(本体が丸く、端子が丸い棒2本のタイプ)
最近は大手家電量販店や無印良品などでプラグを簡単に購入できますので、いくつかは用意した方がいいと思います。
また、電圧が日本とは違いますので充電器などの裏の注意書きを必ず確認しましょう。
(以前、変圧器能無しの充電器を知らずに持って行って、旅行初日に携帯をクラッシュさせた人を見たことがあります、クラッシュさせたらもうどうしようもありませんからね)